『メゾナイトの絵画』(メゾナイトのかいが、英: Paintings on masonite)はジョアン・ミロが1936年に制作した27枚の抽象絵画からなる連作絵画。これは1936年6月18日にスペイン内戦が始まった直後、メゾナイトと呼ばれる木製成型板を使って描かれた。この連作は、それ以前のいわゆる「野性的絵画」時代から脱却している。(「野性的絵画」とは、スペイン内戦に先立つ1934年-1936年の2年間の作品を指してミロが呼んだ名前である。)
解説、論評
バルセロナにあるミロ美術館館長のロサ・マリア・アレ博士は、この『メゾナイトの絵画』と、直前に銅板その他の素材に描かれた「野性的絵画」とを比較している。
ニューヨーク近代美術館も手法の荒々しさに着目している。
この連作はモンロチとバルセロナで制作された。連作が完成した直後、1936年の秋にミロはスペインを出国してパリに戻り、そこで4年間を過ごすことになった。
一覧
いずれもメゾナイトの上に油絵具、タール、砂、カゼインを用い、1936年夏に制作された。
脚注
関連文献
- Clavero, Jordi.J (2010). Fundació Joan Miró. Foundation's Guide. Barcelona: Polígrafa. ISBN 978-84-343-1242-5




