この項目では、2024年シーズンのJ1リーグについて述べる。

概要

J1リーグとして32年目のシーズン。明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナー(冠スポンサー)とする(4年契約の2年目)ことに変更はないが、このシーズンから大会名が「2024明治安田J1リーグ」に変更となる。

また、前年決定した2024年シーズン以降の新たな成長戦略に基づき、チーム数が前年比2増の20チームにより争われることになる。20チームでJ1リーグを戦うのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響に伴うレギュレーションの変更により前年度J2降格クラブの生じなかった2021年シーズン以来3年ぶりとなる。

本大会の上位3クラブにはAFCチャンピオンズリーグエリート2025/26 (ACLE25/26) の出場権が与えられる。なお、AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25 (ACLE24/25) で日本から出場しJ1リーグで出場権を得られなかったクラブが優勝した場合、3位クラブの出場枠が前回大会優勝クラブの枠に差し替えられる。また、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会(天皇杯)優勝クラブがACLE2025/26の出場権を獲得した場合、天皇杯優勝クラブに与えられるAFCチャンピオンズリーグ2 2025/26 (ACL2 25/26) の出場権は、ACLE25/26の出場権を得られなかったJ1リーグの次点クラブ(3位または4位)に与えられる。

スケジュール

2023年12月19日に大会方式および試合方式が発表された。2月23日開幕・12月8日閉幕の全38節・合計380試合で行われる。

2024年シーズンのJ1クラブ

2024年シーズンのJ1のクラブ数は前年から2つ増えて20。2023年のJ2リーグ優勝のFC町田ゼルビアは初のJ1挑戦で、同2位のジュビロ磐田は2022年シーズン以来2年振り、同3位でJ1昇格プレーオフを制した東京ヴェルディは2008年シーズン以来16年振りのJ1復帰。

なお、サンフレッチェ広島はこの年から新設となるエディオンピースウイング広島でホームゲームを開催する。

監督交代

特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。

リーグ概要

開幕前のスポーツ紙記者や専門誌記者の予想では、2年連続3位の広島や即戦力補強を進めた浦和、小菊昭雄体制4年目のC大阪を推す声が多く、AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25(ACLE)出場組の川崎・横浜FM・神戸がこれに続くと予想されていたが、前半戦終了時点で首位に立ったのはJ1初参戦となる町田だった。監督就任2年目の黒田剛の下、シュートを打たせない守備ブロックから縦に早い攻撃を仕掛けるスタイルを確立させ、さらにはゴールに向かって投げるロングスローの多用やFW藤尾翔太がPK獲得時にルーティンとしているボールへの「水かけ」など、勝利のためには相手チームが嫌がるようなプレーも厭わない行為も相まってリーグを席巻する。これに続くのが、FWからボランチにコンバートされた知念慶をはじめとして中盤での守備が機能した鹿島、縦に早いハイプレスサッカーが主流となる中でも3年目のダニエル・ポヤトスの下でパスサッカーを貫くG大阪、さらには神戸・広島が続く展開となり、以後この5クラブを中心に上位争いが展開されることになる。

中盤戦でも町田が首位をキープし、このまま町田が「初昇格・初優勝」を成し遂げるかにも思われたが、夏場の大型補強もあって微妙に戦い方を変化させた町田が勝ち点を伸ばせなくなる一方で、チーム得点王のFW大橋祐紀が夏に移籍しながらもMFトルガイ・アルスランとFWゴンサロ・パシエンシアの獲得で穴埋めに成功した広島、夏の移籍市場の影響を受けずFW大迫勇也・FW武藤嘉紀の2枚看板に加え今季加入のFW宮代大聖や成長著しいMF井出遥也やFW佐々木大樹など攻撃陣の駒が揃ってきた神戸が町田に追いつき、第32節の広島対町田の首位攻防戦を広島が制したことで町田が3位に後退。町田はこの試合を含め、第28節から第35節までの8試合でわずか1勝(4分3敗)と優勝戦線から脱落したかと思われたが、広島も第35節から3連敗、神戸も第35節から1勝1分1敗と勝ち点を伸ばしきれず、3クラブに優勝の可能性を残したまま、最終節を迎えることになった。

迎えた最終節、3クラブの中で唯一自力優勝の可能性を残す神戸はホームで終盤戦調子を上げてきた湘南と対戦。FW宮代大聖、FW武藤嘉紀、MF扇原貴宏の3ゴールで湘南を圧倒し、3-0で勝利して史上6チーム目となるJ1連覇と天皇杯との2冠を達成した。

一方の残留争いでは、第23節終了時点でわずか2勝、8連敗を含む9戦未勝利となった札幌、夏の移籍市場で主力選手が悉く引き抜かれ、川井健太監督との契約解除も効果なく第23節から12戦未勝利(2分10敗)となった鳥栖の2クラブが大きく低迷。鳥栖は第34節の結果をもって13年間維持し続けたJ1の座から陥落することが決まり、札幌は第24節からの7試合で5勝1分1敗と復調の気配を見せたものの、結果的に最終節を前に降格が決まる。残る残留争いを新潟・柏・磐田で繰り広げることになり、最終節を前に16位柏・17位新潟が勝ち点41で並び、磐田は勝ち点38となるものの勝てば逆転残留となる可能性を残す状況となった。しかし最終節、磐田はアウェイで降格の決まっていた鳥栖に0-3で敗れ、1年でのJ2降格が決まった。

結果

順位表

順位推移表

1節-19節

20節-38節

戦績表

表彰

得点ランキング

最終更新は2024年12月1日の試合終了時。出典: J.LEAGUE Data Site

アシストランキング

最終更新は2024年11月3日の試合終了時。出典: J.LEAGUE.jp

ハットトリック

Note:4 1試合4得点
(H) – ホーム (A) – アウェイ

月間MVP

月間ベストゴール

月間優秀監督賞

月間ヤングプレーヤー賞

観客動員

出典: J.LEAGUE Data Site
註記:
†:前シーズンはJ2

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 2024年のスポーツ
  • 2024年のサッカー
  • 2024年のJリーグ
  • 2024年のJ2リーグ (J2)
  • 2024年のJ3リーグ (J3)
  • 2024年のJリーグカップ
  • 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会

外部リンク

  • 【公式】Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

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