Be 4/4 Karpfen はスイスのVBZ(チューリッヒ市交通局)が1959年から導入した路面電車である。

概要

1959年から1960年にスイス標準トラムの Be 4/4 の後継として導入された。この形式から VBZ 独自設計の車両になっている。愛称は Karpfenで、前頭部の独特の形状から由来する。

当初よりトレーラとの2両編成で使用することを想定し、カルダン駆動で63kWの電動機を4個装備、トレーラは同一寸法、同一デザインのものが同時に製造された。VBZの路線も終端部がループ線となっているため、運転台は片方の側のみである。また、乗降扉も進行方向右側にしかない。

番号

Be 4/4 1416~1430
運転台付きの3扉車で、1959年に1416・1417・1419・1420が、1960年に1418・1421~1430がSWS(電気機器はMFO)で製造された。製造時から1985年までは菱形のパンタグラフを装備していたが、その後シングルアーム型パンタグラフに交換されている。
B 4 771~786
Be 4/4 と同一デザインの付随車で、1959年に772~775が、1960年に771・776~786が SIGで製造された。771~785は Be 4/4 1416~1430と連結することを前提にしていたが、1両余分の786は Be 6/6 1701と連結することを予定して特別な装備を持っていた。付随車としては最初の3扉車である。

運用と廃車

Be 4/4 B4 の編成で各系統で運用されたが、Be 5/6 Cobraの投入により2006年12月で全車が運用を離脱し廃車となった。これにより、ボギー車がトレーラを牽引する伝統的なトラムの運行形態は、チューリヒでは全廃となった。

廃車後は、チューリヒトラム博物館(Tram Museum Zürich)に動態保存された1編成を除き、2007年にウクライナのヴィーンヌィツャ市に売却された。

外部リンク

  • VBZ公式サイト

関連項目

  • VBZ(チューリヒ市交通局)の車両
    • VBZ Be 4/6 Tram 2000
    • VBZ Be 5/6 Cobra

参考文献

  • Peter Kamm "Zürich Transport 1882-1996", Aktion Pro Sächsitram, 1996

脚注


VBZ Gelenktriebwagen Be 4/6 CHINAAUSSTELLUNG (1986) Kaufen auf Ricardo

VBZ Be 4/4 1400

VBZ Be 4/6 2067 + Be 4/6 2078 unterwegs auf der Linie 2 unterwegs in

SWS Be 4/4 'Karpfen' Fotos Bahnbilder.de

VBZ Tram Be 4/6 2089 und Be 4/6 unterwegs auf der Linie 7 in Zürich