補色(ほしょく、英: complementary color)とは、色相環 (color circle) で正反対に位置する関係の色の組合せ。相補的な色のことでもある。

概要

補色の組合せは色の表現法によって異なり、RGBの場合は

  • 赤 / シアン
  • マゼンタ / 緑
  • 黄色 / 青

RYBの場合は

  • 赤 / 緑
  • 紫 / 黄色
  • 橙色 / 青

などである。余色対照色反対色ともいう(ただし、補色は相対する色を直接に指示するのに対し、反対色の指示する範囲はやや広い)。

ある色に別の色を適宜割合で混合して、光の場合は白、物体の場合は黒というように、彩度低下を引き起こす色についてもいうが、並列した際の視覚的効果の相補性と混合した際の相補性は異なる。

性質

補色同士の色の組み合わせは、互いの色を引き立て合う相乗効果があり、これは「補色調和」といわれる。

しかし、純色など、明度が同じ補色同士を組合せた場合は、瞳に対してレンズフレアを引き起こして、目がチカチカしてしまう。

残像の消去と現出

病院などの外科手術室では、内装や手術着を薄い緑色にすることで、赤(血液の色)の残像である緑色を消去することが可能となる。

逆の例では、牛乳パックの白を基調としたパッケージに青色を用いることで、青の残像であるクリーム色が現出。「濃い牛乳」というイメージを消費者に与えることが可能となる。

脚注

参考文献

関連項目

  • 神経順応(残効、残像) - 船の振れ、なにかをずっと見ていたなどの刺激を取り除いた後でも残ったり、刺激に慣れてしまうこと。

外部リンク

  • 『補色』 - コトバンク

補色な風景 by hisabo (ID:12113798) 写真共有サイトPHOTOHITO

補色 写真共有サイト「フォト蔵」

補色と白黒 yuukitanomaの日記

[色彩理論] 補色を知って色と仲良くなろう 枯葉庭園透明水彩・画材ブログ

Colors) フォトーン(Photoone|ふぉとーん)